気楽にブログ

独りと犬1、猫1で暮らしている中で気づいたことや考えたこと、使ってみたものなどを紹介してます

犬の狩猟本能2

先日、銃で撃った後に、藪の中に逃げ込んだヒグマを初めて犬に追わせた。

放した直後には、そこにいる数名の人間にあいさつするのが先で、少しの間じゃれついていたが、やがて血痕をたどってヤブの中に入っていった。

斜面を登っていった犬が、すぐにすごい勢いで斜面を駆け下りてきたため、一瞬緊張が走ったが、その駆け下りた先でヒグマが絶命していた。

なんのことはない。犬はヒグマの移動経路をそのまま忠実に再現しただけだった。つまり、ヤブに入ったクマは、少し斜面を登った地点で絶命し、斜面を転げ落ちてきたのだ。

斜面の下のヤブの中には、死んだクマを唸りながら執拗に噛みついて首を振っている犬がいた。

 

今日は、牧草地で撃ったクマが、同じように近くの林の中に走り込んだため、犬を出動させた。

やはり、林の中の笹ヤブに少し入った地点にクマはいたが、そこにたどり着いた直後に、ものすごい勢いで犬はヤブの中から出てきてしまった。今回のクマはまだ生きていたのだ。

犬が再びヤブに入ることはなかったため、仕方なく犬が入った方向へ進むと、2,3m先が全く見えない密生した笹ヤブの先に、わずかに動くことしかできないクマがいた。

犬は、ヤブから出て10Ⅿ程のところでこちらを見ている状態から動かない。気にはなるがいきなり目の前で動かれたために、ちょっと怖くて近づけない、といったところだろう。

もう少し獲物に執着しないとダメなようだが、反面獲物の怖さをきちんと感じることができることも必要なことだと思う。要はバランスなのだろうから、これから経験を積んで習得してもらおう。

それにしても、犬が獲物を正確に追いかける能力はすごいものがある。特にそれらしい訓練などしていなくても、持って生まれた本能だけで、このぐらいのことはしてのける。

全てが終わった後で気づいて驚いたのだが、顔がヒグマの血だらけになっていた。クマと接触したのではなく、ヤブの中で付いたものだと思うが、なにしろ見通しが超悪かったので定かではない。

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ごくろうさんでした~!