気楽にブログ

独りと犬1、猫1で暮らしている中で気づいたことや考えたこと、使ってみたものなどを紹介してます

ハクトウワシを見た!

もう二か月ほど過ぎてしまったが、1月27日に日本ではほぼ初記録となるハクトウワシを見ることができた。

「ほぼ」というのは、2001年に北方領土国後島で観察記録があるため、国後島を日本固有の領土とすれば、日本で二回目の記録となるからだ。

まぁ、普通に行き来できる日本領土では初記録ということにはなる。

発見者が確認場所から電話を入れてくれ、その連絡を受けてすぐにその場所へ行ったのだが、最初は見つけられなかった。

なにせ相手は翼をもっている鳥なので、すでにいずこかへ飛び去ってしまっていても不思議はない。

もう、どっか飛んでっちゃったのかなぁ、とあきらめかけた時に、沖の氷上で見つけた。結構岸からは離れていたのだが、特徴のある大きな鳥なので、前回書いたスワロフスキーの双眼鏡で十分に見分けられた。

後で聞いたのだが、発見時はすぐ岸の木の上にとまっていたらしい。私が見ていた間には、ついにこちらに近づいて来ることはなかった。

なので、写真はとんでもなくボケボケだが、こんなんしか撮れなかった。まぁ、そんな状況を写真で察してくれればありがたい。

というか、検索してくれればたくさんきれいな画像は出てくるので、鮮明な写真を見たい人、興味がある人はそちらの方を見てもらえればと思う。

また検索してもらえればすぐ出てくるが、ハクトウワシアメリカの国鳥であり、アラスカあたりへ行けば普通にたくさん飛んでいる。

一時はかなり数が減ったらしいが、私が北米へ行った20年ほど前には、遡上するベニザケを食べるために川沿いにたくさん集まっている光景を見ることができた。

確認現場近くには、オオワシオジロワシもいたので比較もできた。印象としては、頭や尾羽は真っ白で、それ以外の黒はオオワシの黒という感じだった。

時々オジロワシの頭の白っぽい個体がいて、ハクトウワシと誤認されるのだが、オジロワシの方は真っ白ではなくクリーム色であり、ほかの黒っぽい部分も真っ黒ではなく茶褐色なので、白黒が明確なハクトウワシを一度見てしまうと、オジロワシとは全く違うことがわかる。

普通は冬に北米を南下するのだろうが、この個体は間違えて太平洋を挟んだこちら側に南下してきたのだろう。この後比較的近くをウロウロしていたようだが、最近の記録はなくなってしまった。普通に考えると北へ移動したのだろう。

一度移動コースを間違えてしまった野鳥は、その次の季節にも間違えたコースと同じ移動をすることがよくある。

移動先を間違えてしまったこのハクトウワシの都合やとまどいを全く考えずに言えば、次の冬にもまた来てくれれば、このレアな鳥を再度見ることができるなぁ、と期待してしまうのだった。

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